髙橋建築の家づくり
髙橋建築の家づくり
髙橋建築は無垢の木材をたくさん使います。それは、作り手の私たちが木が大好きだからです。
無垢の木材の良さは、「手触り」「香り」「調湿効果」「耐久性」「重量当たりの強度」など、挙げればきりがありません。でも反面、調湿作用からの乾燥による収縮・ひび・反り・加湿による膨張、日焼け、木のヤニや節などは一般的には欠点とされてしまいます。しかし、それは無垢の木が乾燥された建材となってからも呼吸をし、生き続けているからなのです。
私たちは無垢材を扱う上で、充分に乾燥させてから、木目を読み、細工を凝らします。しかし、生きている木を相手にそれらの全てを抑えることはできません。ですが日々の生活の中で徐々に飴色に焼けていく木材を眺めることで、家族が家と共に過ごした時間を感じ、羽目板の目地巾の収縮・膨張による変化で湿度や四季の移ろいを感じる事はむしろ無垢の家ならではの楽しみではないでしょうか。多少、不揃いなものを許容し楽しむ事は、心にゆとりある暮らしを生み、大らかな心を育んでくれます。
子育て世代にこそ
無垢の家を
お子様がまだ小さいと、無垢材では傷がつきやすいと気にする方が多いのではないでしょうか。確かに無垢材は繊維の間に空気をたくさん含むため柔らかく傷がつきやすいです。しかし、衝撃を吸収するのでお子様が飛び回って転んでもダメージが少なく、家の傷は家族の成長の跡として暮らしの景色に溶け込んでいきます。古民家の柱をイメージしてみて下さい。生活での傷跡や汚れ、毎年の子どもの成長を記した背くらべの記録、日々の出来事や家族の成長を受け止めてくれる懐の深さが本物の木にはあります。
なにより変化に富んだ木目や節は、子どもの想像力をかきたて五感に訴えかけます。
また、無垢材や土壁は空気中の湿度を吸ったり吐いたりする調湿作用があるため、結露しにくく、アレルギー性の喘息・アトピー性皮膚炎の原因となる細菌やダニ・カビの発生を抑える働きがあります。無垢材でつくられた体に優しい家は、家族に心地よく暮らせる毎日を与えてくれることでしょう。
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髙橋建築がかんがえる、
「木組み・手刻み」とは-
『木組み』とは、金物を使用せず、木に独特な切り込みを施し、それを隙間なくはめ合わせることで、木が持つ粘り強さやしなやかさを生かす技術のことをいいます。伝統的な継手・仕口は、職人によって受け継がれてきた技術なのです。
髙橋建築が考える『木組み・手刻み』とは、よく耳にする「昔ながらの」「金物を使わない」「手作業だから」「心がこもるから」と言う懐古主義的なものではありません。
ではなぜ手刻みにこだわるかと言うと、より粘り強く耐久性のある家をつくるためには、どうしても手刻みでしか出来ないことがあるからです。
髙橋建築では、物件のプランや予算などに応じて手刻みかプレカットかを選択しています。どちらの場合にも、プラン・平面計画と並行して構造計画も検討していきます。 手刻みの物件では、手刻みの自由度が高い加工性を活かし、断面欠損を減らし、各部材に加わる力を考慮した木組みを考え、継手・仕口の種類・位置・部材の断面を決めることで、プレカット以上に粘り強い耐久性のある家をつくります。それこそが手刻みの意義だと思います。
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髙橋建築の新築物件は、建築基準法耐震基準の約1.5倍の壁量を目安に設計しています。
静岡県に住んでいる以上、地震からご家族の生命や財産を守れるように家を建てるときの耐震はとても重要な要素になります。静岡県で建てる木造住宅は全国で最も厳しい基準が課せられていますが、建築基準法では「震度6強から震度7の地震での倒壊・崩壊しない程度、震度5強の地震で損傷を生じない程度を満たすこと」の義務付けがされています。
しかし、これは最低基準であり、地震の多い静岡県では心もとないです。 髙橋建築では、『想定外』に備えて新築物件を静岡県の耐震壁量基準1.32倍×更に安全性を加えた1.5倍=1.98倍の耐力壁の耐震構造になっています。また新築物件の設計の際、プラン・平面計画と並行して構造計画を行います。地震時の震動によって家がねじれてしまわぬよう、上下階の壁位置に注意し(直下率)、重心(家の重さの中心点)・剛心(家の強さの中心点)からの偏心率をチェックしながら壁量計算をします。髙橋建築は計算上だけではない、本質的な家のバランスに重点を置き、東海地震に耐える強固な家づくりをします。
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